DA PUMPのUSAが話題になっており元ファンとしては嬉しいような複雑なような。
個人的なピークは2ndアルバムのHigher & Higherだと思っている。
1stでは沖縄から出てきた若者4人組のエネルギーやちょっとした挫折感、それを乗り越えようとするポジティブさを打ち出しているが、本作は方向転換を図ったかシングル曲とカップリング曲を除く収録曲においてR&BやSoulに大きく接近した作品であり主にダンス担当のメンバーによるヘナチョコラップ(二枚目になれないけど格好つけたい普通の男子感が魅力の一つであるが)を帳消しにするほど重厚かつ色気を感じさせる男性コーラスのハーモニーが楽曲を固める。(プロデューサー富樫明生ことA・T率いるR&BグループBETCHIN'によるものである)
Summer Nervousという曲がある通りうだるような夏の暑さ(カラッと晴れた海辺や快活な空気感ではなくジットリとした湿気やコンクリートの照り返しを想起させる生々しいもの)、気怠さ、熱が鎮まった夜が、確かにパッケージングされている。
どこか心ここにあらずで虚無感のあった売れ線狙いのシングル曲・カップリング曲を除いた瞬間にコンセプトアルバムが完成する。このような名盤がブックオフでは100円で売られている。年を経るごとに楽しい気分でいられることが少なくなりじっと耐える事が増えうかつにも素直になれない諸兄はこのアルバムを手に取りこの夏を過ごしてみてほしい。どうしようもない気分で散々だった一日の終わりに不意に寄り添うように吹く夜風に心やすらぐような感覚を得られるかもしれない。富樫明生の真髄がここにある。
何度も言うようだがシングル曲はその通りだし歌詞は音と捉えて聴いてほしい。
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